<フィンランド&ポーランドの旅の振り返り2023>
よく言われることに、フィンランド人と日本人は「見た目」や「文化」は全然違うのに、どこか似ている!共通することがある!というのがある。
これは本当にそうで、どちらも基本的には(国際的な視点でみれば)シャイな国民性である。
今回の旅行でもそれを感じる場面がいくつかあった。ひとつエピソードをご紹介。
我が家は今まで10人以上のホームステイの受け入れをしてきたが、2023年に初めてフィンランド人留学生が滞在した。しかも夏の旅行中に「彼女のご家族に会う」という初体験!当の本人(留学生)は日本に残り、私たちがフィンランド滞在中に彼女の実家を訪れたのだ。
彼女のご両親と、3人のお兄ちゃん、そしてお兄ちゃんのガールフレンドに、可愛い飼い犬2匹が出迎えてくれた。
メールでのやり取りはしていたが、みんな「初めまして」である。ランチをごちそうになったのだが、「お邪魔します」から「ご馳走様」までの、初対面のビミョーな空気感。これ、日本人同士と本当に一緒。
「どうぞ、座ってください…」「素敵なおうちですね…」「何飲まれますか…」
実際は英語で会話しているので、日本語ほど敬語が顕著な訳ではないが、どこかお互いによそよそしい。話題を探って、様子をみて、打ち解けるまでには時間を要する。ちょっと沈黙があると、一生懸命会話の糸口を探す。
私は、この感覚が嫌いではない。日本人同士のやり取りとそっくりで、安心感すらある(笑)なんで、こんなに似ているのだろうと毎回不思議に思うが、変な気を遣い、テンションの違いに辟易することがないので、心地よい。
そして、犬と子どもがその場にいることで、全員が救われる。大人だけより、何かと間が持つのだ。
お酒を頂いたり、留学生の幼少期の写真を見せてもらったり、話もだんだんと弾むようになってきて、私は「あなたの娘さんは異国の地で頑張っていますよ」と伝えた。そこから、「日本とフィンランドは本当に違うよね」という話になった。「言葉が違う、食べているものが違う、姿かたちも違う、文化も、生活習慣も違う……」
でもね、「人間は似ている」と言ったら、一同大共感だった!!
もちろん、国民性なんてざっくりとした物言いで、個人差があって、陽気で賑やかな日本人も、初対面の心にぐっと近寄るフィンランド人もいるにはいるけど、やっぱり、なんでだか、この人たちと一緒にいるのは疲れないなぁ、似ているからかなぁと改めて、思ったのでした。
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イラスト担当megu.megoより一言
<megu.mego>
自宅ネイルサロンをやってます。
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【過去のイラストエッセイ記事】
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