【フィンランドな1冊】
家族優先に、小さく、のんびりやっているフィンランド料理ですが、その特徴のひとつに、「フィンランド関係の本が200冊以上ある」というのがあります。
料理をオーブンに入れて待つ時間や、完成したお料理とコーヒーでくつろぎながら、お客様には好きな本を手に取って頂いています。
あまり本棚のことを紹介してなかったので、またまた気まぐれですが、紹介してみますね。
「フィンランド発 幸せが見つかるライフスタイル」
ラウラ・コピロウ著
フィンランドへ行った、暮らした日本人が書く本が多い中、フィンランド生まれのフィンランド人が日本で暮らして、その目線で両国のことを「日本語で」書いた本というのは、ありそうで意外と少ないです。
「うんうん、そうそう」と共感したり、「へぇーそうだったんだー」と感心したりしながら、あっという間に読了。
こっちが、圧倒的に素晴らしい!なんて偏った切り口ではなく、ニュートラルにフィンランドのこと、フィンランド人のことが理解できるし、私がフィンランドの家族や友達から感じていた言葉にできない感覚を見事に言語化して整理してくれました。
特に大きく納得したのが
「丁寧な暮らし=フィンランドから感じられる豊かさ」ではないってところ。
フィンランドの人の暮らしを紹介すると、そこに感じる「余裕や豊かさ」を「丁寧な暮らし」と表現されることがあるけれど、合理的で「何が自分にとって心地よいか」を知っているフィンランドの人たちのそれは、日本のそれとはなんかズレていると違和感がありました。
長年のそのちょっとした違和感がスッキリ解消!
手間や労力、時間をかけることが日本でいう「丁寧な暮らし」だとすると、フィンランド流は……
これ以上書くとネタバレしちゃうので、ぜひ本を手に取って読んでみて下さい。
フィンランドに興味のある方はもちろん、そうでない方にもオススメの一冊です。
画一的なイメージに騙されない、「自分なりの幸せ」を見つけるヒントが満載です。
気になる方は、料理教室にも置いてますので、遊びに来て下さいね。